職員採用のポイント
 

人材観が大きく変化している。かつては、ペーパーテストに強い人材が優れた人材として評価されてきた。こうした採用時における筆記試験は、記憶力や理解力の優れた偏差値優等生タイプを判定するのに意味はありました。

しかしながら現在では、ペーパーテストに強い官僚タイプは優れた人材とは言い切れなくなってきました。現在の競争社会、技術革新の時代にあっては、既成概念にとらわれず、常に自己革新ができかつ、独創性豊かな人材が求められています。

こうした背景があって、多くの企業において採用選考の基準は、ペーパーテストによる学業成績重視型から面談面接時による「人物本位」に重点を置いた採用に大きく移行するようになってきました。しかしながら「実際にどうしたら良い人材を面接時に見極めることができるの?どうしたら面接・面談がうまくいくの?」ということになります。人間を相手にする以上これが正解という答えはありませんが、いくつかポイントとテクニックがあることは事実です。

そこで面談・面接時のポイントをいくつかご紹介すると

1.能力の一側面のみを過大評価すると人材を見誤る

 面談面接時にはハロー効果に気をつけよう!応募者を多面的な角度から冷静に評価することがポイントです。

2.面接者の先入観による評価は人材を見誤る

 人は誰でもある種の先入観を持っている。そのこと自体悪いことではないが、面接時の先入観は人材採用にとって決してプラスに働くことはありません。

人を見誤る先入観(例)

     あの応募者は○○大学出身だからよい人材に違いない

     あの応募者は○○の資格を持っているから即戦力となりそうだ

     あの応募者は、○○の出身地だから人柄(性格)もいいだろう

     女性の応募者は、どうせ結婚までの腰掛としか考えていないから当てにならない

     あの応募者は、○○さんの紹介だから間違いない

ETC・・・

 人は得てしてこのような思い込みや偏見によって形成された固定概念があります。ところが、こうした思い込みは人材を見誤る可能性が高いので、面接時には固定概念をできるだけ捨てニュートラルな気持ちで望むことが重要です。

3.公私混同してしまうと人材を見誤る

 採用のための面談・面接は、本来公正無私でなければならない。ところが、人は、感情の生き物であるがゆえに理想通りにいかないのが現実である。いろいろなしがらみで、下心があると公平に判断できず人材を見誤る可能性があります。このような場合には、いくら面接評価表をきちんと作成しても無意味なものとなることは言うまでもありません。

4.面接者の価値基準のみの採用は人材を見誤る

 面談・面接時には主観は付き物であるが、ところが面接者の主観が客観的な考え方に従っていれば良いが、そうでなければ人材を見誤る可能性が高い。この場合には、面接者の好みや相性が評価結果に多きく影響することが考えられるからである。その結果面接者と価値観を同じくしたタイプの人材ばかりを採用し、逆に素晴らしい人材を見落としてしまう結果になりかねません。

5.可もなく不可もない判断は、間違いだ

 いわゆる評価の中心化傾向である。こうした評価の中心化傾向は、面接者が応募者から本音を引き出し損なったり応募者の人物像を見誤っていることに原因があるのです。面接者は、様々な切り口から質問する工夫を凝らし応募者の本音をつかむ必要があります。「可もなく不可もない」との評価は、人を評価したことにはならないことの認識が大切です。

6.応募者の身なりや服装だけでの評価は人材を見誤る

 最近の若者は、フォーマルな服装よりもカジュアルな服装を好む傾向があります。現代の情報社会に生きる若者は、ファッション感覚にも優れ自分の考え方に忠実に個性的に生きることがモットーとしているようにも思えます。シニア世代からみると理解し難いことかも知れませんが長髪がどうとか、カジュアルが気に食わないという視点からの人材評価は時代に即していないように思われます。

7.応募者の演出に翻弄されると人材を見誤る

 応募者の中には面接なれしており、セルフプロデュースが上手な人が多い。このような人は、学生のころから就職セミナーに数多く参加しており面接についてのハウツー指導を受けています。この意味から新入の面接官よりもあるかに上手な場合もあります。この場合には、よほど気をつけないと応募者の意図的な演出にはまってしまいます。

応募者の面接時のキーワード

     当分結婚しないつもりです(女性)

     残業も喜んで引き受けます(男性、女性)

     体力には自信があります(男性)

     やる気だけは誰にも負けません(男性、女性)

     ○○が得意です(男性、女性)

     個性を活かす為に御社を希望しました(男性、女性)

ほかにもいろいろありますが、面接時に応募者から上記のような発言があった場合には、その発言の真意と根拠をきちんと押さえておきましょう。

ここでは、最も基本的なポイントを7つご紹介しましたがほんの一例にすぎません。実際には、状況に応じて千差万別であるということをご認識下さい。SR介護ビジネスサポートセンターでは、人の専門家である社会保険労務士を派遣して職員の面談・面接サポートも行っております。お気軽にお問合せ下さい。

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