パートタイマー活用術
 

パートタイマーの活用の最大のメリット、もちろん人件費の削減です。一部の専門的・技術的職種では時給換算すると正規従業員よりも高くなる場合もありますが、ほとんどの場合は、時給換算すると割安であり、また必要な時間だけの賃金支払いが可能なことから、大幅な人件費の削減が可能となります。

さらには就業制限を自ら望む主婦などの場合、社会保険関連の法定福利も軽減することが可能です。また一般的には、退職金の積立や賞与の支払いも不要(雇用契約、就業規則等によります)となっていますので、パートタイマーの有効活用は今後の事業経営にとって必須事項となるのではないでしょうか。

ただし、パートタイマーの採用において注意しなければならないことは、継続的な仕事であるにもかかわらず、早期退職が案外多いことです。これではいくら人件費の削減が可能といっても募集・採用に必要以上のコストがかかっていては経営者にとっては本末転倒となりますよね。では、パートタイマーの定着率を挙げるにはどうすればよいのでしょうか?またパートタイマーを戦力化していくにはどうすればよいのでしょうか?

そこで、発想の転換です。それは、正規従業員だけができる従業員、能力がある従業員とのイメージを捨てることです。

端的に言うと

「パートタイマーをただの雑兵でなく主力兵としての戦力に変えていくということです。」

つまりパートタイマーにも経験や技術に応じて責任あるポジションに就かせていくという考え方です。しかしながら、これを実践していくためにはもちろん様々な課題があります。

《パートタイマー有効活用するための主な課題》

1. 採用前にどのような人材が何人必要なのかを明確にする。

→場当たり的な採用を行わない。求める人材像をはっきりさせよう!

2. パートタイマーにどのような仕事を任すかを明確にする。

→採用した後に担当業務や役割分担を決めるのはもってのほかです。

3. パート管理者の選任

→管理者というと能力の高い人を想像しますが、パート管理者の最も重要な資質は、人の気持ちがわかり、決め細やかな配慮のできる人です。

4. パートタイマーの立場にたった待遇(労働条件)を予め決めておく

→賃金をはじめ、労働保険・社会保険の加入の有無、有給休暇などの労働条件をきちんと決定した上で責任ある仕事を与えていくことがポイント。当たり前のことですが、人は自分のために働いています。ですから働く人が働きたくなるような労働条件を整備することが大切です。

5. パートタイマーの定着率の向上を考える

→パートタイマーが1年未満で入れ替わってしまうような状態になりますと仕事を覚えた頃に退職ということになります。この状態でパートタイマーを戦力化するのは至難の技です。

以上の5つ以外にも様々な課題があります。例えば、採用活動の仕方、パートタイマーの教育訓練やモチベーションの維持、雇用契約の仕方、パートタイマー就業規則の作成などです。挙げればきりがありませんが、これらの課題は正直いってこれが正解というものはありません。というのは、事業の種類や業態又はサービスの内容により千差万別だからです。

このように手法は様々ですが、私達は、事業の規模、組織や職場といった特性を十分生かし、パートタイマーをただの「人手」ではなく「人材」としての考え方にシフトしたときに大きなメリットをもたらすのは間違いないと考えます。

ぜひ、これを機会に真剣にパートタイマーの有効活用を考えてみては如何でしょうか。

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